ユカハリ・タイルのサンプルが届いたら

ユカハリ・タイル置き並べるだけの無垢床パネルです。釘や接着剤は必要としないので賃貸アパートやオフィス等、施工する場所を選びません。1枚あたりの大きさは50cm正方形なので、女性1人でも持ち運びすることができます。

部屋の形状に合わせるにはノコギリで木部をカットする必要がありますが、裏面ゴムシートはカッターナイフ等で10cm幅で切り離すことができます。まずはサンプルを取り寄せていただき、木の風合いやお部屋の床との相性等を確認してみてください。

1:じっくり手で触れてみる

手で触れてみると木の表面がじんわりと温かく感じると思います。針葉樹(すぎ・ひのき)は空気層を含み保温性に優れており、柔らかい手触りが特徴です。真冬の環境下での冷えにくさを確かめるために冷蔵庫で冷やし、お皿など無垢以外の素材との温度の違いを確かめてみてください。

2:扉とぶつからないか確認する

ユカハリ・タイルの基本の厚みは1.35cmと少し厚めです。床に置いた際に扉とぶつからないか購入前にご確認ください。もし扉とぶつかってしまう場合は付近にタイルを置くことを避けるか出入り口の一歩手前まではタイルを置き、干渉部分にスロープを設置する方法があります。

3:足で踏んでみる

小さいので少し足を乗せにくいかもしれませんが、足裏で無垢の肌触りを感じ、お家の床と比べてみてください。無垢床は裸足で歩いてもベタベタせず、冬はヒヤッとした冷たさがないので年中快適に過ごすことができます。

4:キズを付けてみる

無垢床の柔らかさはキズつきやすさの裏返しでもあります。ユカハリ・タイルを施工してみて「想像よりも傷つきやすい!」なんてことがないように爪でグッと押してみたり、わざとモノを落としてみてください。ちょっとした凹みキズなら濡れたタオルを乗せドライヤーやアイロンで温めるだけでもある程度は修復できます。

すだれ・市松・レンガの3パターンの敷き方

同じ方向に並べるのですっきりとしたお部屋の仕上がりになります。木は幅方向に伸縮する特徴があります。お部屋にぴったりと敷き詰めるのではなく幅方向の壁際に少し隙間を設けるか、お部屋に湿気がたまらないようにするとユカハリ・タイルが膨れ上がることがありません。

 

ユカハリ・タイルの特徴に適した見た目もかわいい敷き方です。木の幅方向の伸縮が分散されるので施工後の膨れ上がりや隙間が空きにくくなります。ユカハリ・タイルを購入したお客さまの多くが市松置きを選びます。

お部屋をすっきり見せながらも少し個性的な敷き方です。ユカハリ・タイル同士の隙間が目立ちにくくなり、床にリズム感が生まれます。すだれ置き同様、壁際にスペースを取っていただけると膨れ上がりを軽減できます。

お部屋一面に敷き詰めるのはもちろん、部分敷きやカーペット風もOK

お部屋の広さに合わせたユカハリ・タイルの必要枚数

部屋の広さを表す(じょう)は、文字通り畳の枚数で部屋の広さを表しています。しかし畳のサイズは地域により異なるため、部屋の面積にも違いがあります。(平方メートル/平米)は、1辺をメートルとした場合の面積の単位です。一般的には1畳=1.62㎡以上で換算することが多く、上図では1畳=1.62㎡とした数値で部屋の面積を計算し、ユカハリ・タイル1枚あたりの面積(0.25㎡)で割った枚数となっています。あくまで目安ですので実際のお部屋の縦横の大きさを測っていただいた方が正確です。

※ユカハリ・タイル1枚あたりの大きさは50cm×50cm、すぎ(無塗装)の場合1箱あたり8枚入り(2.0㎡

部分敷きは工具要らずで簡単

部分敷きする場合はユカハリ・タイルを置き敷きするだけで完成します。タイルをカットする必要がありません。ユカハリ・タイルを敷く前には滑りにくいように床をきれいに掃除しましょう。

1. 木の風合いを感じる

ユカハリ・タイルに使われている木はすぎひのきの2種類があります。大きな製材機で丸太の状態から板に加工しているので、使用する丸太の部分により色も木目も様々。1枚1枚のタイルの表情には同じものがありません。

2.端から並べる

ユカハリ・タイルのレイアウトが決まったら、お部屋の端から並べていきます。下地は滑りにくいゴムシートを使っていますが、滑り止め吸着テープや市販の両面テープ(剥がせるもの)を使用し滑りにくくする方法もあります。

3.ノコギリ要らずでサイズ調整も可能

壁との隙間がユカハリ・タイル1枚分=50cm以下の場合は、裏面ゴムシートをカッターでカットし10cm単位でカットすることもできます。板同士は接着されておらず実と裏地で繋がっているので簡単に切り離すことができます。

4.ぴったりし過ぎに注意

部屋の隅までぴったりと敷き詰めた方が見栄えは綺麗なのですが無垢材は空気中の水分を吸ったり吐いたりしています。1枚1枚の変化は微々たるものですが並ぶ枚数が多いほど幅の逃げ場がなく盛り上がる現象が起こってしまうこともあります。盛り上がりを防ぐために部屋の端には余裕を持たせてください。

ユカハリ・タイルのカット方法 ノコギリ・丸ノコ・ジグソー

ユカハリ・タイルをお部屋全面に敷き詰める場合はお部屋の形状に合わせてカットする必要があります。ノコギリや電動工具でのカットをおすすめしています。

1.カットするサイズを測定

隙間のサイズを物差しやメジャーを使って測定します。鉛筆でカットする線を引きます。お部屋は垂直ではなく歪んでいることも少なくないので、1枚1枚計測してください。

2.カットする

描いた線に沿ってまっすぐカットしてください。切り口はバリ(繊維が毛羽立った状態のもの)ができることがありますので紙やすりを当ててください。 ※ユカハリ・タイル表面は#180 のサンダー仕上げです

3.道具の紹介

ノコギリでもカットはできますが、電動工具があれば楽に作業を進めることができます。ホームセンターでレンタルできる場合もありますのでお近くのホームセンターでご確認ください。

よくある質問

Q.無塗装のまま使っても大丈夫?汚れを防止するには?

A.無塗装のままご使用いただいても問題ありませんが、無垢材用ワックスを塗装して表面を保護すると汚れがつきにくくなり、シミや木の乾燥を防ぐことができます。エゴマ油と蜜ロウの2つの原料からできた自然塗料・未晒し蜜ロウワックスの塗装をおすすめしています。柔らかいマーガリンのような質感なので初心者でも塗りやすいことが特徴です。カーワックス用スポンジ等で薄く広げて塗装してください。

 

Q.凹みやキズがついたらどうすればいいですか?

A.えぐれたようなキズでなければ、水と布、アイロンを使ってある程度まで修復することが可能です。凹んでしまった箇所に水を染み込ませた布をあて、木をじっくり蒸すようにして様子をみながらアイロンをあててください。古い凹みキズや繊維が断ち切れるような凹み方をしている場合は、上記の方法でもあまり変化が見られない場合がありますのでご注意ください。

Q.水や飲み物をこぼしても大丈夫?

A.変色や膨張の原因となりますので、乾いた雑巾で速やかにお拭き取りください。また湿った状態で放置しているとカビが発生する恐れがありますので、タイルを部分的に取り外し、日陰でよく乾燥させるようにしてください。

Q.すぎとひのき、どちらがおすすめですか?

A.一般的に、すぎと比べるとひのきの方が硬く水にも強い特徴があります。キッチン等、水回りでのご使用にはひのきをおすすめしていますが、硬さと水への耐久性はそもそも合板のフローリングと比べると無垢材はちょっと劣りがち。ですので、西粟倉・森の学校では価格面と見た目の好みから種類をお選びいただくことをおすすめしています。

Q.畳の上に置くことは可能ですか?

A.物理的には可能ですが、畳の凸凹の影響を受けてしまい、設置面がでこぼこしてしまう可能性があります。また、直接ユカハリ・タイルを置くと畳に蓋をしてしまい、カビやダニが発生する恐れがありますのでおすすめしておりません。畳を外し下地を合板などで平らに整えてから施工することをお願いしています。

知って欲しい無垢の特性

無垢材とは、使用する形そのままに丸太から切り出された自然な状態の木材のことを言います。1つ1つ表情の違う無垢材には自然素材ならではの魅力がありますが、その性質を知らなければ欠点として見えてしまうこともあります。安心して無垢の床で暮らしていただくために知っておいて欲しい無垢材の特徴をご紹介します。