木材加工工場

国産材に特化した製販一貫のモノづくり

西粟倉・森の学校は岡山県北・西粟倉村に拠点を構える木材加工会社です。原木流通、製材、乾燥、加工、販売まで製販一貫のモノづくりに取り組んでいます。内装材・造作材を中心とした規格製品以外にもお客さまの要望に合わせた木材加工にも対応します。

原木調達/流通

西粟倉村の山林を中心に周辺地域から原木を仕入れています。自社製材用の調達のみではなく、原木流通事業にも取り組んでいます。私たち自身が良質な原木を安定的に仕入れる必要があるこそ丁寧に目利きをし、製材工場/チップ工場/合板工場/木材商社などに供給をしています。

製材

山から調達した原木は製材機で板状に加工します。良質な木材を歩留まり良く製造するためには木取りが重要です。小規模林業地・小規模工場の組み合わせでも生産効率良く内装材を製造するために国内製材機器メーカーと共同開発した製材機が稼働しています。

天然乾燥/人工乾燥(中温)

木材製品の品質を決める上で重要な乾燥工程です。乾燥が甘いと製品に反りや割れが発生しやすくなってしまいます。まずは天然乾燥で時間を掛けて含水率を落とし、50〜80度の人工中温乾燥機で目標とする含水率まで木材を乾燥させます。独自の乾燥プログラムによる含水率の安定した低さは西粟倉・森の学校の自慢の1つです。

節埋め

木には必ず枝が生えているように木材には必ず枝の跡である節があります。赤ちゃんがハイハイしても怪我をしないように、女性のストッキングが伝線しないように1つ1つの節を手作業で埋めています。節埋めには枝を活用した埋め木やパテ処理を施します。木材の色味や節の大きさに合わせて使い分けることで自然な仕上がりにしています。

切削加工

製材機で加工した粗材はモルダー加工機に通すことで実(さね)の付いたフローリングの形状に加工されます。本実加工、目透かし加工、相じゃくり加工など多様な実パターンにも対応しています。合わせて短手方向のエンドマッチ加工を標準化することで施工時の工数削減や施工品質の安定化にも取り組んでいます。

選別/検品

2本と同じ木が存在しないように木材の見た目も同じものはありません。私たちの仕事は2つと同じものはない自然素材を一定品質で供給することです。選別は最重要の工程であり、誰もが同じ品質基準で選別できるように仕組み化をしています。また検品工程を重ねることで品質の安定化にも取り組んでいます。

塗装

「塗料の色味や経年変化が知りたい」と設計業者さまの相談を受け、塗装サンプルの試作や指定塗料による塗装に取り組んでいます。内装材や家具向けの蜜ロウワックスや浸透系オイルステイン、表面の汚れを付きにくくするウレタン塗装、外壁材やウッドデッキなど屋外施工を考慮した耐候性塗料など幅広く対応しています。

OEM製品の開発/製造

あらゆるものがインターネットで手に入る時代だからこそ「自分たちのお店でしか買うことのできない商品を作りたい」という相談を数多くいただくようになりました。西粟倉・森の学校では国産材を生かしたOEM製品の開発や製造に取り組んでいます。受注配送プロセスまで担うことで工場を持たないファブレスでの商品開発の伴走をします。

梱包/個別配送

製品に合わせたダンボールで梱包することで配送時に傷が付くヘコむといったトラブルを軽減できるようにしています。荷受けで施工現場が止まることを減らすために自社配送で現場へのジャストインタイムでの納品もしています。

商品開発/企画

自分たちが欲しいと思ったモノやサービスをつくるのが大好きな会社ですが、プロダクトアウトに寄りすぎずお客さまの困りごとを解決できるのがやり甲斐です。求められた製品を作って納品して終わりではなく「どうしたら施主さまにより製品や木材を理解してもらえるか?」「よりコストダウンできる方法はないか?」を一緒に考えながら商品開発やツアープログラムにも取り組んでいます。