マンション和室畳を無垢フローリングにDIY!厚み調整はスタイロフォーム+合板+無垢床が◎
畳を張り替えるのではなく、DIYで和室畳を無垢フローリングに張り替えた施工事例を紹介します。
新築マンションを購入後7年経ち、和室の畳が古くなりイ草が傷んで布団に付くようになってしまったことが気になっているCさまが夫婦でDIYに挑戦しました。
今回は施工性を高めるために一般的な無垢フローリングではなく、西粟倉・森の学校のフラッグシップ製品とも言えるユカハリ・タイルを使用しています。
和室畳の無垢床DIYは畳の厚みが問題
「畳を無垢フローリングに張り替えたい」というご相談は西粟倉・森の学校もよくいただく質問の1つです。
無垢フローリングをDIYで張ること自体はそう難しくはないのですが、問題は畳の厚みです。
一般的には畳の厚みは5〜5.5cm程度あることが多く、畳を剥がし厚み1.5cm程度の無垢フローリングのみ施工してしまうと大きな段差が出来てしまうのです。
その段差を解消するために、今回はスタイロフォーム+合板で厚み調整を実施しました。
- 家族構成 ご夫婦と娘さん(3歳)の3人家族
- 使用商品 ユカハリ・タイル ひのき 無塗装 5箱(40枚)
- 施工空間 和室6畳間(およそ9.72平米)
- 使用工具 ジグソー、サンダー、ノコギリ、カッターナイフ、かなづち、L型定規(差し金)
- 所要時間 夫婦2人で6時間
- DIYスキル 旦那さまが舞台の大道具施工を経験していたことから工具の使用に抵抗はなし
- その他材料 下地材:スタイロフォーム1.5cm+合板0.25cm
今回はマンション仕様の畳だったため厚みが3cmと控えめ。
根太などの下地材は施工せず、大胆にスタイロフォーム+合板で厚み調整をします。
ユカハリ・タイル ひのきの厚みが1.35cmなので、合計1.7cm程度の下地と合わせ3cmの厚みになるようにしています。3cm厚の畳を敷いた厚みと同じになるので段差がなくなります。
マンションの和室畳を無垢床へDIY 手順
手順は以下の3ステップです。
- 畳を剥がし、スタイロフォーム+合板を敷き詰める
- ユカハリ・タイルを並べる
- カットが必要な部屋の角面のユカハリ・タイルを切り詰める
本来、和室畳を無垢フローリングに貼り替える場合は、畳の厚み分の高さ調整をするために根太(下地材)を施工する必要があります。
今回はその手間を減らすために畳を剥がした空間にスタイロフォーム+合板を敷き詰め、厚み調整をしています。
スタイロフォームは一般の人には馴染みの無い素材ですが、スポンジのような断熱材です。
厚みの種類が豊富な合板で畳分の厚み調整をする
今回はマンション仕様の畳の厚みが3cmと薄かったため、厚み調整が非常に簡単でした。
スタイロフォームは柔らかいのでカッターナイフで切ることができますし、合板も0.25cmと薄いものなのでノコギリで簡単にカットすることができます。
柔らかいスタイロフォームで厚み調整をしつつ、合板で点の圧力が掛からないように面で支えるようなイメージです。
合板は厚みの幅が複数種類あり、分厚いものでは3cmを越えるものも販売されています。
畳の厚みが5cm以上あっても、分厚い合板を用いることで段差を解消しやすくなります。
最近では、ホームセンターで指定寸法にカットしてもらうことも可能なので、事前に寸法を調べておいてホームセンターでカット→自宅で敷き詰めるだけ、が時間も掛からず理想的です。
ただ、分厚い合板になればなるほどコストも高くなるので、予算重視の場合は厚み3cm*巾4cm程度の胴縁材をホームセンターで購入して根太として施工することがおすすめです。
和室畳を剥がして無垢フローリングを施工してみた
以下の手順で和室畳を無垢フローリングに張り替えました。
畳を上げて掃除機をかけ、和室の全面にスタイロフォームと合板を敷き詰める。スタイロフォームと合板0.25cmはカッターナイフやノコギリでてカットしサイズを合わせる。 ここまでは30分もかからずに完了。
ユカハリ・タイルを部屋の端から並べる。ジグソーとノコギリでカットしながらサイズを合わせる。毛羽立った切り口はハンドサンダーに#180の紙やすりを装着し滑らか仕上げる。
乾燥や湿気が多い時期のタイルの伸縮に対応するため、角面はクッション材のコーナーガードを半分に切って使用。
畳の厚みが3cmに対し、スタイロフォーム+合板+ユカハリ・タイルの厚み合計は3.1cmとほぼドンピシャ。
畳の厚み敷居との高さはバッチリ合いました!
作業時間は、カットして敷きつめ終わるまで約6時間。
カットする部分のサイズ合わせに時間がかかりました。
最初は無塗装で生活→汚れたら蜜ロウワックスを塗装
「不具合があれば切ったり削ったりして様子を見ながら付き合って行こうと思います。子どもも『気持ちいい〜!いいにお〜い!』と大喜びで走り回ってます」
との嬉しいお言葉をいただきました。
Cさまご家族はユカハリ・タイルは無塗装のまま浸かっています。
最初は無垢の香りや色味を楽しみながら過ごし、汚れが目立つようになればワックスを塗る予定とのこと。木に寄り添う生活がとても素敵なご家族です。
西粟倉・森の学校では小川耕太郎∞百合子社の未晒し蜜ロウワックスをおすすめしています。
国内生産のエゴマ油と蜜ロウのみから作られているのでお子さまがいる家庭でも安心して使うことができますよ。