国産無垢フローリングを洋風建築に導入するならすっきり見た目のひのき無節がおすすめ

「国産無垢フローリングを新築に導入したい」
「とは言え、和風っぽくなり過ぎるのは苦手」

こういった相談をいただく機会が増えています。

同じものは2つとない自然素材だからこそ節ありのものを選ぶことで有機的な表情を味わうことができますが、洋風建築に国産無垢フローリングを導入するならすっきりした見た目のひのき無節がおすすめです。

無節とは木の枝跡=節が木材表面に表れない木材等級です。

今回は関西を拠点に注文住宅や分譲住宅を展開するビルダーさまから良い事例をいただいたので紹介させていただきます。

洋風建築に国産無垢フローリングを導入するならひのき無節

新築を検討している施主さまの「見た目は洋風にしたいけど国産無垢フローリングを導入したい」という声を受け、ビルダーさまと相談してまずはモデルハウスでひのき無節を導入しました。

ドアや収納をひのきと同じ色合いにし、壁は白地クロスを採用し、素材と色を少なくすることでシンプルですっきりとした空間に仕上げています。

日本人に馴染み深いひのき=和風建築のイメージが強いですが、無節を選ぶことで洋風建築にもすっきり収まりますね。

アイランドキッチンやスケルトン階段、椅子を黒色に統一することで大人っぽい締まった印象を与えています。

壁と床の間に貼り付ける巾木(はばき)を白く細い仕様にしているのが好きなポイントです。

ひのき無節15mm厚に浸透系自然塗料オスモ・つや消しクリア

今回は、フローリング ひのき 節なし 15mm厚を施工しました。

フローリング表面にはドイツ発自然塗料ブランド・オスモ&エーデル社の#3362 フロアークリアーエクスプレスつや消しを採用しています。

浸透系の自然塗料かつツヤ消しタイプなので、木の呼吸を妨げることなく調湿効果を期待できますし、コテッとした不自然なツヤ感がありません

クリアの浸透系塗料はお客さまご自身で塗装しやすいので長期的にみたメンテナンスコストが低くなると考えています。

表面の傷や汚れを気にしてウレタン塗装を希望するお客さまも多いですが、ウレタン塗装は表面を塗料でコーティングし、無垢材本来の調湿や抗菌といった効果を妨げてしまうためあまりおすすめしていません。

ひのきは香りが強い・水に強い・表面が硬い・抗菌効果が高い

「すぎとひのきのどちらがおすすめですか?」

と相談をいただくことが多いですが、すぎと比べた時のひのきの特徴は以下です。

・価格は高い
・香りが強い
・水に強い
・表面が硬い
・抗菌消臭効果が高い

すぎに比べ価格は多少高くなってしまいますが、清涼感のある爽やかな香りが楽しめる点油分が多く水に強い点年輪が緻密で表面が硬い点抗菌・消臭効果が高い点が特徴として挙げられます。

すぎは製材する部位によって辺材(白身)芯材(赤身)の色味の違いが出ますが(経年変化で色味は落ち着きます)、ひのきは部位によって色味の違いが出にくいので統一感があることも特徴と言えます。

ひのきはキッチン・トイレ等の水回りやリビングでの採用がおすすめ

ひのきは水に強い&表面が硬い特徴を生かし、キッチン・トイレ等の水回りや、滞在時間や利用頻度の高いリビングで採用されることが多いです。

逆にすぎの場合、空気層を多く含むため表面が柔らかく温かい特徴があるので寝室で採用することをおすすめしています。

「すぎとひのきどちらにしようか迷っている」
「どちらも使いたいが樹種による特徴の違いが知りたい」

という相談は非常によくいただきますので、迷われている方はお気軽にお問い合わせページ電話でお尋ねくださいね。

実際に西粟倉・森の学校のフローリング等を施工した住宅で住んでいるスタッフも多いので、いちメーカー側の意見だけではなく、いちユーザーとしての意見もお伝えさせていただきます。

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