【インターン募集】観光型いちご農園、体験型カフェ、北海道支店、ローコスト小屋等の新規事業開発プロジェクト

西粟倉・森の学校では学生社会人を問わずインターンシップの受け入れに取り組んでいます。2021年は観光型いちご農園体験型カフェの立ち上げ、ローコスト木造小屋など新規事業が目白押し。ゼロイチ=事業の立ち上げを担う仲間を募集しています。

募集する6つのプロジェクト

2021年現在は6つのプロジェクトを募集しています。

小屋、いちご、カフェ、北海道…関連性のないように見えるそれぞれのプロジェクトですが、全てのプロジェクトは繋がっています。それは私たちのテーマである、地域資源と人の手の組み合わせで価値を生み出すモノづくりの実現です。私たちは地域の可能性を信じて諦めたくありません。だからこそ現状維持ではなく、次なる打ち手を常に模索しながら事業開発に取り組んでいます。

1.趣味を楽しむ100万円台ローコスト木造小屋の開発

私たち西粟倉・森の学校はフローリング等の住宅用内装材を中心に木材加工に取り組んでいる材木屋ですが、一歩踏み込み、住宅資材である木材の供給だけではなく空間=ハコごと提案しようと小屋の開発に取り組んでいます。すでにプロトタイプ1棟を開発し村内に建設しました。

3坪=6畳(10平米)未満の小屋を短期間施工(1週間以内)ローコスト提供することを目指しています。DIY前提のキット販売も検討しています。価格は100万円台家は一生の買いものと言われることも多いですが、お値打ち価格で趣味を楽しめる空間=小屋を提供していきます。

例えば空き地に小屋を建てることでトレーニングジムプライベート映画館店舗作業スペースなどに活用できると考えています。そして、中山間地の空き家不足解消や働く場所を選ばないワーケーションの滞在先の1つとして西粟倉村や周辺地域でも展開する計画です。

自分自身で小屋を建て、住み、改善していくような現場主義なアウトドア好き・DIY好きを求めています。自分で納得できるものを作り上げ、お客さまに提案し購入いただく過程を一気通貫で実現しましょう。

2.稼げる農業を実現する 観光型いちご農園の立ち上げ

西粟倉・森の学校では2020年からいちご栽培に取り組んでいます。既存の流通に乗せるだけではなく、観光型いちご摘み農園として西粟倉村に全国からお客さまを呼び込みたいと考えています。試験栽培に取り組みながら村内飲食店に納品したりと準備を進めています。

2021年には10a(1,000平米)のハウスを建設し、その後は計40a(4,000平米)まで拡大する計画を立てています。培土には木材加工工程で発生する樹皮おが粉を活用したオリジナル培土を開発し、村内の仲間・エーゼロ株式会社が育てるセイヨウミツバチにも働いてもらいながら循環型農業の実現に向けて取り組んでいます。

「いつかは農業分野で独立したい」「実家が農家なので畑を引き継ぎたい」とは言え「農業で本当に食べていけるのか不安…」と考える人は少なくありません。その不安を打ち消すには事業自体を立ち上げ、ハウスを建設し、野菜を育て、販売する過程を実践するのが早いはずです。既存の市場流通だけではなく、自分たちで野菜を育て売る経験を通して、稼げる農業を実現しましょう。

3.西粟倉村の新たな集客拠点となる体験型カフェのオープン

2021年秋、西粟倉・森の学校の木材工場の一部をリノベーションしカフェをオープンする予定です。自社栽培の完熟いちご木材製品、村の仲間・エーゼロ株式会社が取り組む・ジビエ、セイヨウミツバチの蜂蜜、農家直送の新鮮野菜お米クラフト作家さんのプロダクト…村の季節や人を編集し、お客さまに西粟倉村を楽しんでいただける集客拠点を立ち上げます。

美味しいランチやスイーツはもちろん、体験型ワークショップにも注力します。山や川がフィールドになり、村で生活する人たちが先生になるような場づくりをします。梅シロップ干し柿をつくったり、端材で家具を製作したり、野菜の収穫体験にも取り組みます。

メニューや加工品の開発、体験型コンテンツの実践、日々のオペレーションなどオープンに向けて業務は盛りだくさんです。「いつかは自分のお店を開きたい」「ごはんやお菓子づくりが大好き」といった自ら手を動かせる食と自然が大好きな仲間を求めています。

4.D2Cマーケティングを加速するWEB構築/商品開発

西粟倉・森の学校の木材事業の主たる販売方法の1つにECサイトがあります。既存の木材流通に依存するのではなく、自分たちでモノをつくりお客さまに届けることを信条に運営に取り組んできました。おかげさまでのべ数千人以上のお客さまにお買い上げいただき、毎年数千万円の規模のECサイトにまで成長しました。

一方で世間ではまだまだ木材や木製品は分かりにくい・買いにくいのが実情です。日々、西粟倉・森の学校にも多くの質問や相談があります。より多くの人に木材の魅力を伝えたい、自分自身でモノづくりすることの楽しさを届けたいと考えています。そのためにWEB構築(ライティングや企画開発)や商品開発を通して、西粟倉・森の学校のWEBを強化していきます。

今後展開する観光型いちご農園やカフェと組み合わせ、オンライン⇔オフラインの境界を無くした事業展開を目指す中でWEBやSNSは要の1つ。WEB自体も社内メンバーで制作しており、写真撮影から記事執筆まで自社完結するコンテンツがほとんどです。モノづくりはもちろんオンラインコンテンツも内製化し「自分たちで作り、自分たちで届ける」体制づくりを目指しています。

「文章を書くのが好き」「WEB制作や動画に興味がある」「商品開発してみたい」といった仲間を求めています。

5.森の学校が北海道進出 厚真町で木材流通を最適解を探る

2009年の創業時から◯◯・森の学校を全国展開していく構想を掲げていました。2009年の創業から12年経過し、ようやく岡山・西粟倉村以外の地域に拠点を立ち上げることなりました。それは北海道南部の厚真町です。2021年は厚真町・森の学校を支店として立ち上げ、広葉樹の国産原木の流通事業に取り組みます。

厚真町は森林を多く抱えていながらも林業会社が少なく、森林整備の担い手が少ないのが現状です。また北海道の林業の多くは針葉樹も広葉樹も多くがパルプ市場に流れチップとして流通しています。針葉樹の一般材では薄利多売的な製品に加工されることが大部分を占めます。

パルプ用材としてチップに砕かれしまう丸太の中にも製品化できる品質のものは数多くあります。そして、厚真町の広葉樹林は多様な樹種構成が魅力です。樹種はもちろん、太さや曲がりも組み合わせると無限に分類することができます。それを面倒だからと全てチップにしてしまうのはもったいない。

1本1本の丸太を見極め適切な価値を見出してお客さまに届ける。北海道のメインストリームである量の流通にはない質の流通が必要だと考えています。結果的にそれが地域資源の可能性を諦めない、人の手と地域資源の組み合わせで価値を最適化する、という私たちのテーマにも繋がると信じています。

厚真町・森の学校の詳しい事業内容はこちらの記事をご覧ください。

※本プロジェクトは北海道・厚真町および周辺地域への短期移住を前提としています。

6.木材加工現場で技術を磨き構造を理解しながら製品開発

最後は西粟倉・森の学校の木材工場の現場で加工技術を磨き、商品開発に取り組むプロジェクトです。

西粟倉・森の学校は国産材(すぎ・ひのき)を中心に、DIY用木材1枚から公共建築物の木材供給まで幅広くモノづくりに取り組んでいます。大規模木材工場のように大量生産はできません。フットワーク軽くアイデアを形にするモノづくりが得意な会社です。

無いものねだりをするよりもここにあるものを活かすことが好き。「木材加工で発生する端材を再加工して商品を作ってみよう」と思いつきのアイデアが事業へと成長してきました。急に成長することはできません。木々が1つ1つ年輪を重ね幹を太くするように時間を掛けて成長し、枝葉を伸ばしています。

「将来は林業に関わりたい」「日本の森を守りたい」そういった方に出会うことは少なくありません。とはいえ、川上の林業偏重やプロダクト開発主義で木材加工や林業サプライチェーンの全体像をないがしろにするのは視野が狭いように感じます。

私たちの仕事は世代を越えて育てられてきた木=丸太を製品化しお客さまに届ける仕事です。原木流通、製材、乾燥、加工、販売まで製販一貫のモノづくりに取り組むことで業界構造を理解しながら加工技術を磨き、商品開発に取り組むことができると考えています。

西粟倉・森の学校のインターンに向いている人・向いていない人

人口1400人の小さな村で生活し、西粟倉・森の学校で仕事をするのに向いている人、向いていない人がいます。

向いている人
・自分で決め、考え、仕事を進めるのが面白い
・相談上手な甘えん坊さん
・仕事と生活、ON・OFFを問わず、自分をさらけ出せる

向いていない人
・仕事は指示されたことをキッチリこなすのが好き
・失敗したくない完璧主義者
・人に深く踏み込まれたくない性格

心苦しいのですが、充実した研修体制はありません。就業体験をしたい仲間を求めているわけではありません。私たちは失敗しないことよりも手を挙げ自ら挑戦すること自体が尊いと信じています。今までもスタッフのアイデアからたくさんの新商品や事業が生まれました。事業ありきで人を採用するのものの、人ありきで事業は成長します。

西粟倉村はわずか600世帯の村ですので、生活する集落ではほぼ全員が知り合いです。スキー場があるような中山間地なので冬は氷点下を下回りますし、家にはカメムシが大量発生することもあります。コンビニすら無い田舎の村なので不便を挙げればキリがありません。

しかし、何もない環境だからこそ自分の特性を活かし働くにはもってこいの村です。なにもないからなんだってできるんです。

インターンに興味を持ってくれた人にお伝えしたいこと

インターンに興味を持ってくださった人にお伝えしたいことがあります。

地方創生やソーシャルビジネスといった虚像

「将来は地方創生を仕事にしたい」「ソーシャルビジネスに関わりたい」といった関心を持つ人が西粟倉・森の学校を訪れてくださることは少なくありません。私たちにはない意識や関心の高さに驚くこともあります。

ただ、私たちはそういった「側を撫でる」ような本質的ではない言葉が好きではありません。誰もがそうあった方が良いと望みながら誰も正確な姿を捉えられない虚像のような言葉に感じてしまうからです。

地方が創生した状態とはどんな状態でしょうか?ソーシャルなビジネスとは何でしょうか?地域は活性化しないといけないのでしょうか?活性化し続けた先には何があるんでしょうか?私たちには分かりません。言葉には人の本質が表れます。自分自身が口にする言葉を定義できないと本当のコミュニケーションは成立しません。

私たちは自分たちのために、お客さまのために仕事をしています。それが結果的に地域や社会のためになっているのであれば嬉しいですが、それは目的ではなく結果でしかありません。だからこそ、良い製品やサービスをつくりお客さまに喜んでいただくこと、企業活動を継続するために利益を生み出すことを第一優先としています。

地域の可能性を信じて諦めない

「田舎には仕事が無い」「林業なんて儲からない」「農業では食っていけない」おそらく耳にしたことのある言葉だと思います。地域や産業を相対的に見れば仕事は無いし儲からないのかもしれません。

でも、私たちは地域の可能性を信じて諦めたくありません。「儲からない」「仕事が無い」と言って何もしないのではなく、お客さまに喜んでもらえる商品をつくり届け1円でも利益をつくりたい。1つでも多くの仕事を生み出したい。だから、泥臭く手を動かします。

私たち西粟倉・森の学校が大切にしている価値観は、人と地域資源を組み合わせて価値を生み出すモノづくりを実践することです。仕事が無いなら自分たちでつくればいい。儲かる仕事にすればいい。決して簡単なことではありません。それでもやるんです。だから、面白い。

西粟倉・森の学校は諦めの悪い会社です。知識も経験も無い素人集団が林業・木材業に関わり始め12年が経ちました。何度も赤字を出しながらも諦めなかったことで西粟倉・森の学校は生きています。そして、これからも生き続けます。

成長したいと成長できない

記事を書いているハダ自身は10年前、大学を休学して1年半以上のインターンに取り組んでいました。アルバイト、サークル、合コン…憧れ続けた学生生活に(1年の浪人生活の上、志望校には合格できず)身を置いたものの毎日が溶けていく感覚に違和感を感じていました。「このままではヤバい」と漠然とした焦燥感に駆られていました。「もっと成長しなければ」とビジネス本を読み漁り、企業経営者の勉強会に潜り込み、ほうほうと勉強した気になっても明日の自分は何も変わっていないのでした。

「自分が憧れる人たちと一緒に居るためにはその人と同じ土俵に立たなければいけない」と自己成長を求めてインターンに取り組んだものの、得られたものはスキルや経験といった成長ではありませんでした。それは「こんなふうに生きてもいいんだ」と思わせてくれる種々様々な生き方を実践する人たちとの出会いでした。

元ホームレスの企業経営者、自分たちの世代では完結しない森づくりに命を掛ける林業従事者、地元が嫌いで東京へ逃げ出したはずなのに地元を好きになるためにUターンした若者…世の中には多様な生き方があるのに自分に見えていた世界は非常に狭いものでした。

少しでも偏差値の高い高校・大学に進学し、誰もが知っている大企業に就職することが幸せの最短距離だと考えていた自分には衝撃だったのでした。

朝令暮改は当たり前、暗中模索・五里霧中のベンチャー企業の中に入り一生懸命に働いてもらうことになります。失敗は当たり前。怒鳴られることだってあるでしょう。自分の不甲斐なさに涙を流すこともあるかもしれません。インターンを辞めたいと思うことは一度や二度ではないはずです。でもそういった激しい感情の起伏の中に成長する機会は訪れるのかもしれません。成長したいと望んだ先の成長なんて本質的ではありません。

わざわざ田舎に足を運び、住み込みでインターンをしたいと考えるあなたは変わり者なのかもしれません。自分が変わるきっかけを得体の知れないインターンに求めているのかもしれません。しかし、たかだか半年や1年、ビジネスの現場に身を置いたところで得られる知識やスキルなんて知れています。人生において本当に大切なのは表面的な経験ではありません。

もちろん企業活動なので成果を求めるインターンプロジェクトにはなりますが、その過程を通じてあなた自身が人生を考えるきっかけになれば嬉しいです。私たちもまた悩みながら生きています。

過去のインターン事例

1〜2週間の就業体験的なインターンではなく、少なくとも2-3ヶ月、長ければ1年もの期間でのインターンを求めています。それはインターン生の体験的な成長ではなく事業の成長を加速させるプロジェクトにしたいと強く考えるからです。数週間〜1ヶ月程度では、会社の全体像を理解しながら期間限定でプロジェクトを設計し、一定の成果を求めることが難しいため2−3ヶ月〜1年と長期間のインターンでの受け入れをしています。

過去には林業を専攻する大学3年生が端材販売の立ち上げを担ったことがありました。今ではHAZAI MARKETとして事業計画に組み込む年間数百万円規模の事業に成長し、工場で否応なく発生する端材を商品化し流通させる土台を構築しました。彼は大学3-4年生の期間にインターンに取り組んだこともあり、自ら取り組む端材販売所の立ち上げを研究テーマとして卒業論文も執筆しています。

西粟倉・森の学校のインターンにエントリーする手順

インターンの採用条件や応募方法のまとめです。

選考プロセス

選考プロセスは以下の手順で実施します。

  1. メールでの応募
  2. 書類選考
  3. 1次面接(Zoomによるビデオ面接)
  4. 2次面接
  5. 採用

応募方法

応募に必要な書類は以下です。

  • 履歴書(写真貼付・PDF)
  • 職務経歴書(PDF)
  • 西粟倉・森の学校でやりたいことをまとめた資料(形式自由・PDF)

を下記メールアドレス宛にメール添付でお送りください(データサイズ20MB以内)。

info[at]morinogakko.jp ※[at]を@マークに変えてメールをお送りください

※提出いただいた書類は選考及び手続きに必要な範囲で使用し他の用途に使用しません。

インターン期間や条件

大学生/社会人問わずインターンを募集しますが、おおよそ以下の条件を設定しています(要相談)。

  • 期間 2・3ヶ月〜1年 ※1ヶ月未満の就業体験的なインターンは受け入れていません
  • 時間 7:55 〜 17:00(休憩時間70分)
  • 場所 岡山県西粟倉村 ※プロジェクトによってはリモートワーク化
  • 住居 西粟倉・森の学校で確保します ※シェアハウス(男女別)や今回の小屋等が該当

西粟倉・森の学校は平均年齢38歳、女性スタッフが約6割の会社です。Iターン者だけではなく地域の人も多く働く会社です。

応募する前にお互いのことを話しませんか?

短期的な移住を伴うインターンなのでいきなり応募!というわけにはいきませんよね。「まずは詳しく話を聞いてみたい」というご相談も大歓迎です。事業/採用担当者とビデオ会議サービス・Zoomで30〜60分お話ししましょう。

info[at]morinogakko.jp(※[at]を@マークに変えてメールをお送りください)にメールをお送りください。TwitterやFacebookなど各種SNSからの連絡でもかまいません。

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