求人募集|村の野菜マルシェを企画運営 顔が見える地域内循環を実現し「農ある暮らし」を提案

西粟倉・森の学校で勤務する地域おこし協力隊員を募集します。

西粟倉村の野菜マルシェを定期的に企画運営し、顔が見える野菜の地域内循環の実現を目指します。

求人情報
営業部に所属し木材営業カフェ運営に関わりながら、野菜マルシェを企画運営するスタッフを募集
・報酬は月額22万円、勤務日は基本土日休みだがカフェやマルシェ運営があるため週休2日シフト制
・3年後の正社員登用を前提とし地域おこし協力隊企業研修型制度を活用し採用

村には畑がたくさんあるのに村の野菜を食べられない

西粟倉村は森林率95%&人口1,400人の村です。そのうち140人=1割と移住者が非常に多い村です。600世帯がありますが200世帯以上が畑を所有していると言われています。

一定規模の面積で野菜を栽培する専業 or 兼業農家であれば、野菜を道の駅やJAに出荷・販売しています。しかし、村の農家の多くは自家消費のために野菜を育てています。おすそ分けの範囲でお金を介さず流通するものもあれば、食べ切れずに畑で朽ちてしまうものもあります。

村には畑がたくさんあるのに、村の野菜を手軽に食べられないという現状があります。

農 家 「自家消費以外の野菜を捨てるのはもったいないから少しでもお金になれば嬉しいわ」
移住者 「村には畑がたくさんあるのに村の野菜を売っている場所が無いんですよ」

このギャップを埋める取り組みが今回の野菜マルシェです。

西粟倉・森の学校の木材工場隣の田んぼを利用し、毎週末に農家と村民が集う野菜市場を定期開催します。

田んぼのど真ん中にはテントが並び、軽トラには朝採れの季節野菜がこんもりと積まれている。新鮮な野菜を目当てに村人や村外からお客さんが集まり賑わう。野菜はもちろん、お菓子づくりが得意なママのシフォンケーキや村のオババがつくった干し柿、放し飼い飼育のニワトリの卵など、村人が手塩をかけてつくった食が一同に並ぶ。

野菜マルシェを開催すれば耕作放棄地が減り小商い農家が増える

野菜マルシェは週1度開催される定期的なイベントにする予定です。村にマルシェが根付くことで楽しい未来が待っていると信じています。

野菜マルシェが実現する未来
・顔の見える村の野菜が年中手に入る → 地域内で資源とお金が循環する
・商いとしての農業が成立せずとも、移住者やシニア層の小商いになる → 複業の選択肢の増加
・70歳以上の村民が所有する畑が利活用される → 10年後には激増する耕作放棄地が減る
・安定した販売出口があることで新しい野菜の栽培に挑戦できる → 村に流通する野菜が多様になる
・日常利用するユーザーが村外から集まる → 非観光地の西粟倉村に人が集まりお金が落ちる

野菜マルシェを通して家庭菜園以上専業農家以下の領域で農ある暮らしを実現する人が増えるはずです。

自分が口にするものはできる限り自分で育てる。余った野菜はおすそ分け感覚でマルシェに出店し販売する。村の友達が喜んでくれる。今度はこんな野菜を育ててみようと妄想が膨らむ。いつもより多めに野菜を育て売るとちょっとしたお小遣い稼ぎにもなる。気づけば村で野菜を育てる人が増え耕作放棄地が減っていた。と明るい未来を描いています。

実はお菓子作りが趣味だったママが週末100個限定でシフォンケーキを売ったり、村のオババから梅シロップづくりや干し柿づくりを教わるワークショップを開催したり…と野菜の販売以外の展開も計画しています。

野菜マルシェが村民にとって自己実現の場地域の営みを教わる場になりうるはずです。

農ある暮らしを実践しながら場づくり

記事を執筆しているハダは自宅でニワトリを飼育中です。名古屋コーチン、ホシノブラック、烏骨鶏の計10羽を放し飼いしています。

放し飼いで育ったニワトリの卵は黄身が箸で掴めるほど新鮮です。濃厚なコクを味わってしまうと市販の卵には戻れません。6羽のメスがいるので毎日4〜5個の卵を生みますが、夫婦2人では消費し切れずに余ってしまいがち。野菜マルシェがスタートした際には自らも出店して村のお友達に卵を食べてもらいたいと考えています。

ご近所さんに畑をお借りして野菜づくりもしています。理念ばかり崇高な素人有機栽培。ナスやキュウリ、白菜、大根など定番野菜はおすそ分けでいただくことが多いので、ズッキーニやハバネロ、エゴマなど村ではあまり見かけない野菜を育てるのが楽しみです。西粟倉村で暮らし始めた6年前までは植物すら育てたことがありませんでしたが、畑・狩猟・養鶏と関心と実践の幅が広がりました。

汗をかき土を耕す。お天道さまの気分に右往左往する。日々の植物の成長を楽しむ。自然の実りに感謝する。季節を食べる喜びを噛みしめる。そして、大切な人たちと分かち合う。分かち合いの場をつくりあげる。

そんな場をつくることができたら村で生活する私たちがいちばん嬉しいです。だからこそ、自身が農ある暮らしを楽しみながら、農ある暮らしを広げる場づくりを担う仲間を探しています。

エンドユーザー向けに木材販売やカフェ運営にも取り組みます

西粟倉・森の学校は創業12年目、スタッフ数30名弱の会社です。地域の杉・桧を原材料に製造する内装材を中心に、DIY用の木材1枚から公共建築物の木材供給まで幅広く取り組んでいます。西粟倉・森の学校は、4つの部署から構成されています。

製造部 モノづくり全般
流通部 プロユーザー向け販売、原木流通事業
営業部 エンドユーザー向け業務
業務部 バックオフィス機能

今回の求人では、営業部に所属し、既存事業はもちろん新規事業にも関わりながら野菜マルシェの企画運営に取り組みます。営業部は以下4名体制のチームで業務に取り組んでおり、5人目の仲間を募集します。

羽田 知弘  … 全体統括、カフェやいちご摘み体験など新規事業の立ち上げ
西岡 真生子 … WEB運営、商品開発、デザイン業務
坂本 涼子  … HAZAI MARKET店長、カスタマーサポート、視察研修事業、
杉山 晃平  … カフェ事業やいちご摘みなど新規事業の立ち上げ、2021年4月に合流予定

今回の求人では野菜マルシェの担当スタッフを募集しますが、野菜に関わる業務だけを担当して欲しいわけではありません。木材営業、商品開発、WEB運営、カフェやいちご摘み体験のオペレーションなど、営業部の全業務を横断して関わってもらいます。

経験の有無は重要ではありません。「こんな商品を開発してみたいんですけど…」面白いね、じゃあ作ってみよう。「もっとこうした方が上手くいくと思うんですけど」それは大事だね、今からやろう。こんなやり取りを繰り返しながら仕事が進んでいます。トライアル&エラーの回転数を上げていきましょう。

事業ありきで人を採用することが大半ですが私たちは人ありきで事業が成長すると信じています。だからこそ、会社というハコをめいいっぱい使って個人のパーソナリティを活かして欲しいと考えています。好きなことだけをやれるわけではありません。しかし手を挙げれば挑戦できるチャンスは無数にあります。

知識も経験も必要ありません。「あんたがそこまで言うのならマルシェに出店するわ」「マルシェに出店したおかげで廃棄野菜も出なくなったお小遣いも稼げるようになったわ」農家さんにそんなふうに声を掛けていただけるかどうかが勝負です。結局は人対人で仕事は生まれ動いていきます。

入社後6ヶ月のイメージ|新規事業が目白押しの2021年

旬菜市の企画/運営を主な業務としながらも営業部スタッフとして木材営業やカフェ運営、WEBマーケティングなどさまざまな業務に関わっていただきます。

2021年は新規事業が目白押し。正直に申し上げると非常にバタバタしています(汗)。もっといろんな展開ができるのに手が足りません。だからこそ会社や事業をジブンゴト化して主体的に取り組める仲間を求めています。

この仕事に向いている人、向いていない人

人口1400人の小さな村で生活し、西粟倉・森の学校で仕事をするのに向いている人、向いていない人がいます。

向いている人
・自分で決め、考え、仕事を進めるのが面白い
・相談上手な甘えん坊さん
・仕事と生活、ON・OFFを問わず、自分をさらけ出せる

向いていない人
・仕事は指示されたことをキッチリこなすのが好き
・失敗したくない完璧主義者
・人に深く踏み込まれたくない性格

心苦しいのですが、充実した研修体制や福利厚生があるわけではありません。お給料も十分ではありません。朝令暮改も多々あります。でも、私たちは失敗しないことよりも手を挙げ自ら挑戦すること自体が尊いと信じています。今までもスタッフのアイデアからたくさんの新商品や事業が生まれました。

西粟倉村はわずか600世帯の村ですので、生活する集落ではほぼ全員が知り合いです。消防、草刈り、お祭りなど地区の行事もあります。スキー場があるような中山間地なので冬は氷点下を下回りますし、家にはカメムシが大量発生することもあります。

コンビニすら無い田舎の村なので不便を挙げればキリがありません。しかし、何もない環境だからこそ自分の特性を活かし働くにはもってこいの村です。なにもないからなんだってできる。

地域の可能性を信じて諦めたくない

「田舎には仕事が無い」「林業なんて儲からない」「農業では食っていけない」記事を読んでいるあなたもおそらく耳にしたことのある言葉だと思います。地域や産業を相対的に見れば仕事は無いし儲からないのかもしれません。

でも、私たちは地域の可能性を信じて諦めたくありません

「儲からない」「仕事が無い」と言って何もしないのではなく、お客さまに喜んでもらえる商品をつくり届け1円でも利益をつくりたい。1つでも多くの仕事を生み出したい。だから、泥臭く手を動かします。

私たち西粟倉・森の学校が大切にしている価値観は、人と地域資源を組み合わせて価値を生み出すモノづくりを実践することです。

仕事が無いなら自分たちでつくればいい。儲かる仕事にすればいい。

決して簡単なことではありません。それでもやるんです。だから、面白い。

西粟倉・森の学校は諦めの悪い会社です。知識も経験も無い素人集団が林業・木材業に関わり始め12年が経ちました。何度も赤字を出しながらも諦めなかったことで西粟倉・森の学校は生きています。そして、これからも生き続けます。

採用情報まとめ

採用条件や応募方法のまとめです。

採用条件

採用条件は以下です。

  • 勤務場所  岡山県西粟倉村 ※西粟倉村内への移住が必須
  • 勤務時間  7:55 〜 17:00(休憩時間70分)
  • 就業期間  協力隊期間3年間 ※その後の正社員登用を前提 ※地域おこし協力隊の企業研修型制度を活用して募集
  • 給  与  月額22万円(西粟倉村との委託契約)
  • 福利厚生  西粟倉村との委託契約のため個人事業主となります。国民健康保険に加入していただきます。
  • 休暇休日  年間休日120日、休日:土日祝休み(カフェ運営やイベント出展の都合上、土日祝が出勤となる場合あり。その場合は平日に振替休日を取得)、GW/夏季休暇/年末年始/慶弔休暇/有給休暇/特別休暇あり
  • 住  居  西粟倉村で住居を探します(人口1,400人の村のため選択肢は少ないことをご了承ください)

西粟倉・森の学校は平均年齢38歳、女性スタッフが約6割の会社です。Iターン者だけではなく地域の人も多く働く会社です。

選考プロセス

選考プロセスは以下の手順で実施します。

  1. メールでの応募
  2. 書類選考
  3. 1次面接(Zoomによるビデオ面接)
  4. 2次面接(3次面接)
  5. 採用

応募方法

応募に必要な書類は以下です。

  • 履歴書(写真貼付・PDF)
  • 職務経歴書(PDF)
  • 西粟倉・森の学校でやりたいことをまとめた資料(形式自由・PDF)

を下記メールアドレス宛にメール添付でお送りください(データサイズ20MB以内)。

info[at]morinogakko.jp ※[at]を@マークに変えてメールをお送りください

※提出いただいた書類は採用選考及び入社手続きに必要な範囲で使用し他の用途に使用しません。

募集人数・期間

2021年2月から募集開始、募集枠は1名を予定しています。

応募をいただき次第、書類選考や1次面接を随時実施しますので早く募集期間が終了する可能性があります。

2021年7月現在、引き続き採用募集中です。

応募する前にお互いのことを話しませんか?

移住を伴う求人なのでいきなり応募!というわけにはいきませんよね。「まずは詳しく話を聞いてみたい」というご相談も大歓迎です。事業/採用担当者のハダとビデオ会議サービス・Zoomで30〜60分お話ししましょう。

thada[at]morinogakko.jp(※[at]を@マークに変えてメールをお送りください)にメールをお送りください。TwitterやFacebookなど各種SNSからの連絡でもかまいません。

事業/採用担当者から一言

畑・狩猟・養鶏に取り組んでいることもあり「自給自足的な生活をしているんですね」と言われることも少なくありません。しかし、私自身は田舎で自給自足をしたいわけではありません。スローライフを過ごしたいわけでもありません。

ここにあるもの(村の資源)とここにいる人(自分も含めた村民)でどんな価値や仕事を生み出せるかに関心があります。「廃棄処理に困る端材で新商品を作れないか?」「猟師と罠を仕掛ける狩猟体験ツアーはできないだろうか?」「1000羽のマイクロ養鶏でも事業が成り立つ方法はないか?」西粟倉村というフィールドを生かして商売のアイデアを考えることが大好きです。

精度の高い計画も大切。だけど、まずは最速で1歩を踏み込んで潜り込む。田舎生活を試行錯誤しながら楽しみ、事業を成長させる経験を通して自分自身もまた成長する。そんな仲間と出会い、一緒に未来をつくることができるのが楽しみです。

プロフィール

羽田 知弘|営業部長 1989年生まれ愛知県出身。三重大学を卒業後、国産材商社を経て西粟倉・森の学校に参画。くくり罠の猟師。ウルトラマラソン&トレイルランナー。ニワトリ10羽を飼育。山で遊んで山で稼ぐ事業づくりを探求しています。

DRIVEキャリアでも求人募集中

今回のプロジェクトはETIC.が運営するDRIVEキャリアでも求人募集しています。合わせてお読みください。

DRIVEキャリアの記事も読む

最新のお知らせお知らせ