木材加工過程で発生する樹皮を培土を利用したいちごが実り始めました

西粟倉・森の学校は2009年に創業した木材加工会社です。

創業から10年以上、西粟倉村の林業・木材業に関わりながらモノづくりに取り組んできました。

そして、創業10年目の新規事業としていちごの栽培に取り組んでいます。

有効利用されにくい樹皮を培土に利用したいちご栽培

ここ数年は木材事業だけではなく食や体験を提供する事業に取り組んでいきたいと常々考えていました

きのこ栽培、住宅事業、飲食店…新規事業を模索する中でいちご栽培の可能性を感じ始めました。

大きなきっかけとなったのはいちご栽培で樹皮を培土に利用する事例があったことです。

地域資源と人の手を組み合わせて価値を最適化することをやり甲斐に木材事業に取り組んでいる西粟倉・森の学校ですが、既存事業の中でも使い切れていない資源がたくさんあります。

その1つが樹皮です。

木材製造の原材料である木=丸太には必ず樹皮が付いていますが、燃料やチップにする程度しか活用方法が無く困っていました。

私たちが活用し切れていない樹皮を培土に活用し、美味しいいちごを育てお客さまに食べてもらいたいと事業がスタートしました。

創業10年目の材木屋、いちご栽培の経験のあるスタッフは1人も居ませんでした。

2020年12月、初めて収穫した9粒

宮城県をはじめ全国のいちご生産法人に研修に出かけ栽培方法を学ぶところからいちご事業は始まりました。

そして、西粟倉村内にある廃校施設・旧影石小学校のビニルハウスを改修し、いちご栽培がスタートしました。

ビニルハウスは借り物、栽培用ベッドや潅水設備は素人ながらにDIYしたものでしかありません。

2020年9月末に定植し、12月8日に記念すべき初収穫をしました。

収穫したいちごはわずか9粒です。

スーパーに並ぶいちごパックを詰め切ることすらできないわずかな量です。

しかし、私たちにとって大きな一歩です。

2022年1月、西粟倉村でいちご摘み体験ができるようになります

日々育ったいちごを収穫しながら、2022年1月にいちご摘み体験ができるように事業の準備を進めています。

西粟倉・森の学校の工場隣の田んぼにビニルハウスを建て、いちご摘み体験ができる場所をつくります。

合わせて工場内の一部をリノベーションし、カフェ事業にも取り組みます。

10年前、廃校になった小学校で事業をスタートさせたことから名付けた西粟倉・森の学校でしたが、これからは法人名ではなく、お客さまにとって西粟倉・森の学校と思ってもらえるような場所づくりに取り組んでいきます。

木材加工やいちご摘みを始め、カフェや自然体験事業にも取り組み、お客さまにとって自然や森のことを学び体験できる場所になることを目指しています。

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