西粟倉中学校2年生が4日間の職場体験

西粟倉・森の学校は2009年に創業した会社ですが、創業期から毎年、西粟倉村唯一の西粟倉中学校の職場体験を受け入れています。

2020年10月には西粟倉中学校2年のほのかちゃんが4日間を過ごしてくれました。

以下、ほのかちゃんの感想文(原文まま)です。

西粟倉中学校2年の感想文

私は、4日間の職場体験で森の学校に行きました。

ここに来た理由は、木の匂いや色、手ざわりや物を作ったり直したりすることが好きだからです。

ここに来てやった仕事は、サンプル作り、配送品準備、苗植え、箱詰め、ヒトテマキット作り、木の選別、イベントの準備の手伝いと、4日間でさまざまなことをしました。

その中で1番大変だった仕事が配送品準備でした。

送り状を段ボールに貼る時に、もしまちがえていたら、電話などでクレームがはいるかもしれないと何回も確認して貼ったり商品を入れたりしました。

私はここに来て感じたことがたくさんありました。

その中の一つは、働いている全員は仲がいいということです。

職場体験3日目は設立10周年のオリエンテーションがありました。

そこではみんな森の学校に勤めて何年かで並んでみると、10年前や8年前などずっとここで務めていて、会社がすごしやすい環境じゃないとずっと同じ場で働けないからすごいなと感じたり、昔の話をすると「~さんに怒られた」などの声が多くて、こういうことは本人がその場にいるから、仲が良くないと言えないし、信頼関係とかがないとな、と感じました。

私の学校で注意したいときとかも、『注意すると嫌われるかな』と思って何も言えなくなります。

なので、どんな場所でも、大人でも子供でも、大切なことは一緒なんだなということに気が付きました。

学校に帰っても、このことを忘れずに友達としっかり仲よくしていきたいと思います。

他にも、森の学校の方はよく周りを見ていて、雨がふったら自転車を入れてくださったり、服でゴミをはらっていたら、タオルを出してくださったり、よく気づいてくれてすごく嬉しかったです。

機械についても何回も教えてくださったり、自分の仕事もあるのに、私の仕事の手伝いをしてくださったりで皆さんが優しかったです。

4日間ありがとうございました。

ほのか

村で育った子どもたちが戻ってこれる仕事をつくりたい

ほのかちゃんの職場体験期間中にはに11歳の誕生日を迎えた森の学校(工場設立10周年記念でもあります)の創立記念オリエンテーションがありました。

ほのかちゃんも参加し、日中スタッフ同士で話し合ったのですが、当日の印象が非常に強かったようです。

ほのかちゃんは沢山のスタッフの前でしっかりとしたコメントもしてくれました。

西粟倉村は人口1450人の小さな村です。

学校は幼稚園・保育園・小学校・中学校までしかなく、中学校を卒業した子どもたちは村を離れ下宿することも少なくありません。

西粟倉村には仕事が無いと村に戻ることを諦めてしまうのではなく「西粟倉村には西粟倉・森の学校という面白い会社がある」と思ってもらいたいと強く思っています。

2020年には西粟倉村出身の20代の女性が西粟倉・森の学校で働き始めました。

8年前、中学生の時にほのかちゃんと同じように職場体験に来ていた女の子です。

私たちにとってこんなに嬉しいことはありません。

西粟倉・森の学校はまだ11歳、小学5年生の子どもです。

山に生えた木々が少しずつ年輪を重ね幹を太くし大きく伸びていくように少しずつ成長していきます。

そして、西粟倉村で生まれ育ったこどもたちが戻ってこれる居場所の1つでありたいと願っています。

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